現代美術家の馬場まり子(84)の第3弾画集『馬場まり子画集 ひとびと』が2025年12月5日に発売されました。発行は求龍堂で、A4変型・178頁(図版160頁)に人物を中心とする作品109点を収録し、価格は4,950円(税込)です。

馬場は通行人やサラリーマン、高齢者などの日常の一瞬を「ひとびと」として描き、背景の余白に溶け込む淡い人物像で社会の圧を抑えた画面を特徴とします。一方で制作過程では巨大な果物・野菜や幾何学的形態も現れ、モチーフを変えながら表現を拡張してきた経緯が示されます。2021年以降は2メートル超の画面に極端に小さな人物を配し、見えにくさそのものを主題化する連作も展開。代表作には全長17メートルの《街ゆく人々》が挙げられます。

本書は2016年『ピンク幻想』、2019年『フツウの束の間』に続く刊行で、2024年の鉛筆素描、2025年の線と余白へ向かう新作連作《未来》までを視野に入れ、今後も表現の簡素化と深化が進む可能性があります。

【商品情報】

書名:『馬場まり子画集 ひとびと』

発売日:2025年12月5日/定価:4,950円(税込)

仕様:A4変型(297×225mm)、178頁、作品109点

公式URL:https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000002371/

source: PR TIMES

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